「マウリッツハイス美術館展」と「ベルリン国立美術館展」

先日、「マウリッツハイス美術館展」と「ベルリン国立美術館展」に行ってきました。
お目当ては、もちろん、フェルメールです。


マウリッツハイス美術館展」は東京都美術館、「ベルリン国立美術館展」は国立西洋美術館で開催されています。どちらの美術館も上野にありますので、時間に余裕さえあれば、半日くらいで両方観ることができます。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が展示されている美術展です。「真珠の耳飾りの少女」以外にも、レンブラントルーベンスなどの様々な名画が展示されています。オランダのマウリッツハイス美術館が改修工事で休館中のため、この美術展が実現できたそうです。
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すばらしい絵画が沢山展示されていましたが、一番印象に残ったのは、やはり「真珠の耳飾りの少女」でした(上の写真のチケットに印刷されている絵です)。
サイズは大体17インチディスプレイくらいの大きさ(←かえってわかりにくいか・・・)で、想像していたよりも小さな絵でした。
ですが、絵の持つパワーはすごかったです。
描かれた少女の目力がとても強くて、惹きこまれてしまい、しばらくの間、目を離すことができませんでした。

  • ベルリン国立美術館展

フェルメールの「真珠の首飾りの少女」が展示されている美術展です。
マウリッツハイス美術館展は絵画のみでしたが、こちらは絵画の他に彫刻も数多く展示されています。
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一番印象に残ったのは、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」でした(上の写真のチケットに印刷されている絵です)。
真珠の首飾りを身に着けうっとりと鏡を見つめる少女と、室内に光がやわらかく差し込む様子が描かれています。「真珠の耳飾りの少女」のように、強く惹きこまれる、という感じではありませんでしたが、ふふふ、と微笑んでしまいそうになる絵でした。
ちなみに、「真珠の首飾りの少女」は日本初公開だそうです。


その他に印象に残った、というより少し驚いたのは、宗教をテーマにした彫刻がある、という事です。
この美術展には、聖母子などをテーマにした宗教彫刻(というのでしょうか?)がいくつも展示されていました。宗教画、という言葉があるくらいですから、宗教といえば絵画だと思い込んでいたので、目からウロコでした。



マウリッツハイス美術館展、ベルリン国立美術館展どちらも9月17日までです。ご興味のある方は、是非どうぞ。


  • おまけ

マウリッツハイス美術館展が開催されている東京都美術館の前に到着したのは9時45分頃でしたが、美術館の外には既に長蛇の列ができていました(ちなみに、9時30分開館です)。職員の方が、1時間待ちです、と案内していました。
平日だし、まだ夏休み前にも関わらず、ディズ○ーランド並みに混雑していたので大変驚いた訳ですが、職員の方の案内を聞いているうちに理由がわかりました。


私が行った第3水曜日は、月に1度の「シルバーデー」という日で、65歳以上の方は無料になるらしいのです。
確かに、行列を眺めてみると、確かに年齢層が高い・・・。


この炎天下の中、外で待つのはキツイよなぁ、と思っていたら、なんと東京都美術館側で日傘の貸し出しをしていました。私は自前の日傘を持っていたので借りませんでしたが、こういう配慮はうれしいですね。


ようやく展示室内に入って、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の前に来たら、またもや行列ができていました。絵を真ん前で見るには行列に並ばなければならず、今度は30~35分待ちとのことでした。
時間にあまり余裕がなかったので、遠くからでも仕方ない、と列には並ばず後ろから眺めることにしたのですが、こちらは並ばなくて正解でした。
後ろから眺めるといっても、最前列で見ている人達の1m程度後ろから見ることができたのです。
列に並んでしまうと、絵の前で立ち止まることはほとんどできず、チラッと見て終わりという感じでしたが、後ろからであれば、列に並ぶよりは少しゆっくり鑑賞することができました。


ちなみに、ベルリン国立美術館展が開催されている国立西洋美術館の方は、全く並ばずに入れました(シルバーデーのような割引制度も特にないようです)。
「真珠の首飾りの少女」の前は多少混雑していましたが、「真珠の耳飾りの少女」に比べればそれほど苦労せずに見られました。