金環日食

いよいよ金環日食当日がやってきました。
私が住む地域の日食の時間について調べてみたところ、おおよそ以下の時間とのでした。食分は0.969、金環食は約5分間です。
  日食開始 06時18分52秒
  金環開始 07時31分43秒
  日食最大 07時34分15秒
  金環終了 07時36分48秒
  日食終了 09時02分18秒
幸いなことに、我が家は日食の中心線から2~3km離れただけという、観測にはかなり好条件の場所に立地しています。(月が太陽のほぼ真ん中を通過するので、金環食の時間帯には厚さに片寄りがないリング状の太陽を見ることができるのです。)


ところが、いざ当日を迎えてみると残念なことに天気は曇り。。。
日食の始まった頃は、東の空を眺めても太陽は雲の向こう側。肉眼ですら確認することができませんでした。
少しだけでも雲が切れる事を期待しつつ待っていると、たまに太陽付近の雲が薄くなる時があり、欠けていく太陽を少しだけ見る事ができました。
そして、1番楽しみにしていた金環食となる時間帯は・・・金環前〜金環開始直後は雲で見ることができませんでしたが、金環食の途中で雲が薄くなり、ちょうど月が太陽の中心付近に来たタイミング〜金環終了までは見ることができました。
雲が絶妙な(?)厚さになった時は、雲が天然のフィルターとなって、日食用メガネなしで雲越しにリング状の太陽を見ることができました(とても危険!なのですが、日食用メガネを使うと全く見えなくなってしまったんですよね・・・苦笑)。
金環終了後も、欠けた太陽は薄曇の向こうに時折顔をのぞかせる程度で、日食は終了しました。


今回の金環日食、実は、東京で金環食が見られると知った小学生の頃からずっと楽しみにしていました。
雲で見られない時間の方がずっと多かったけれど、肝心の金環食は自分の目でしっかりと見ることができたので、本当に本当に良かったです。
写真を撮ろうかとも思いましたが、撮り慣れない太陽写真なんて取ろうとすると慌てて肝心の金環食をロクに見ずに終わってしまいそうだったので(減光フィルターも持っていないですし)・・・写真は撮らずに、自分の目にしっかりと焼き付けておきました。


そういえば、金環食の直前はやけにカラスが鳴いていたし、何となく気温が下がったような感じもしました。気のせいではないと思っています。
(場所によっては、気温の変化も観測されたようですね。)


次はの天文イベントは、6月6日の金星の太陽面通過ですね!
金星が黒い点となって太陽の前を通過するのが見られるはずなのですが、果たして私の視力でも肉眼で見られるのでしょうか(もちろん、日食用メガネを通してですよ!)。
まずは、当日が晴れることを祈ります。


日食だと、次に日本で観測できるのは2016年の部分食です。
そして、2030年には金環日食が北海道で、2035年には皆既日食が能登半島~茨城県にかけての地域で見られるそうです(その他の地域は部分食となります)。
特に2035年の皆既日食は、見られる地域に行って絶対に見たいと思います(その頃には写真も撮れるようになっていたいなぁ)。